教材はそろったのに、今日何をするか決まらない。中国語を始めたばかりの人には、よくある状況です。学習計画の役割は予定を埋めることより、次の行動を迷わず選べるようにすることにあります。
ここでは1日約30分、4週間の導入プランを紹介します。4週間で1級を修了したり、必ず合格したりするという意味ではありません。発音に時間が必要なら、1週間分を2週間に分けても構いません。
最初に「何ができればよいか」を決める
旅行のための学習と、受験のための準備では確認する成果が異なります。前者なら自己紹介や簡単な質問への応答、後者なら受験回に合った範囲や形式の確認が必要です。
週に何日学べるか、4週間後に何をしたいかを書きましょう。「原稿なしで30秒自己紹介する」なら実際に確認できます。公式HSK紹介と試験大綱で教材の版も確認してください。同じ級名でも収録範囲が同一とは限りません。
30分を小さな課題に分ける
まず5分で前日の単語や文を、答えを見ずに思い出します。次に8分の短い授業と音声、7分の文型練習、5分の聞き取りか読解、最後の5分で間違いを整理する、という配分が一例です。
時間より成果を意識します。「カードを見た」ではなく「見ずに答えられたか」を確認してください。10分しかない日は復習と一つの口頭応答だけでもよく、休んだ分を週末に全部取り戻す必要はありません。
1週目:発音を短い表現と結び付ける
ピンインと声調を、挨拶や自己紹介と並行して学びます。你好、我叫……、我是学生、你呢?などを聞き、意味を確かめてからまねしてみましょう。
録音するときは、声調や不自然な間など、一度に一つだけ比較します。日本語の音の感覚だけで読まず、音声を基準にしてください。すべてを完璧にしてから会話を始める必要はありません。
週末には質問の順番を変えます。自己紹介を最初から暗唱することと、你叫什么名字?にその場で答えることは別の練習です。
2週目:少ない単語で文を作る
飲み物や日常の行動など、身近な話題を一つ選びます。我喝茶、我不喝咖啡、你喝茶吗?、我喜欢喝茶を理解し、一部分だけ入れ替えてみましょう。
HSK 1級の単語資料は調べ物と復習に使います。毎日一覧を全部見る必要はありません。前日の単語が思い出せなければ、新出語を減らしてください。
文字を見て分かる、音で分かる、自分で使える、という違いも記録します。方法は単語学習ガイドで詳しく扱っています。
3週目:聞く・読む・文法をつなげる
短い会話を、まず文字なしで聞きます。分からなかった箇所だけ本文で確認し、閉じてもう一度聞きましょう。場面さえつかめない場合は、より短い材料に戻ります。
読解では「誰が何をしているか」を先に確認します。我今天在家学习なら、人・時間・場所・動作を見分けてから自分の文を作ります。語順が分からなければ1級の文法資料へ戻り、訳文だけを覚えないようにします。
4週目:小さく確認して次の計画を作る
短い聞き取り、易しい文章、自己紹介の三つで確認できます。最初から一回分の模試を解く必要はありません。
間違いを、未知の単語、知っている音の聞き逃し、文型の誤解、指示の読み違いに分けます。「5問間違えた」だけでは次の練習を決められません。
受験が目標なら、説明を確認して適切な模擬試験を選びます。練習結果は公式成績ではなく、答えを覚えた問題は初見の実力測定にも向きません。模試の復習ガイドを活用してください。
週末は同じ内容を別の場面で使う
人、時間、飲食を学んだなら、今日飲むものや明日の予定を答え、自分でも質問します。知識をまとめて使う時間を設けましょう。
自力でできる、ヒントがあればできる、まだ分からない、の三つに分けると復習量を調整できます。「質問を読むと分かるが、音だと遅れる」と書けば、次回は聞き取りから始められます。学習時間だけの記録より役立ちます。
漢字と単語、問題演習は並行してよい
ピンインを全部終えてから文へ進む、単語を全部覚えてから問題を解く、という順番に固定する必要はありません。発音を確認しながらよく使う字を見て、単語を短文で使い、問題で理解を確認できます。
新しい単語を増やさず、復習だけにする日があっても構いません。慣れたページを見て安心する段階から、少し条件が変わっても答えられる段階を目指しましょう。
忙しい曜日に合わせて変える
月曜と水曜が忙しいなら、短い復習と既習音声に使い、火曜と木曜に新しい内容を学びます。我是学生と我学习中文を覚えたら、你是老师吗?や你学习什么?で確認します。休んだ翌日は前回の内容を少し確認してから進み、必要なら新出内容を減らします。計画全体を最初からやり直す必要はありません。
主教材を一つ決めて始める
HSKコースを学習の主線にし、1級入門コースと同級の単語・文法資料を使います。リスニングやレベル別ストーリーは理解できる範囲で追加してください。
今日することは、目標を書く、次の時間を確保する、自分について一文話す、の三つです。大きな計画より、すぐ実行できる次の一歩を用意しましょう。
